アンダーバで胎動する新プロジェクト

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人との出会いやつながり、自分自身の変化、新しいチャレンジが生まれる空間を目指すアンダーバー。昨年8月のオープン以降、さまざまな人たちがここで新たな挑戦に取り組み始めています。社会人と学生がタッグを組んで開業するゲストハウス、明治を駆けた傑物たちを描く小説ドラマ本の出版、仲間3人でDIYする空き家リノベーションなどワクワクするプロジェクトばかり!
中でも注目のプロジェクト、アンダーバーを拠点の一つとして活動する「アグリ”カルチャー”シティ計画」を今回は紹介します。計画を推進するのは「ベジラベル」という耳慣れない組織。ベジラベルのディレクターであり、アンダーバーのコンシェルジュとしても働く荒木洋樹さんに話を聞きました。

若手・学生農業ベンチャー”ベジラベル”

ベジラベルは日本農販サポートセンター企業組合から生まれた任意団体です。組合の専務理事と私、それから公益大の学生3名、合わせて5名で活動しています。本格始動は今年から。年内に株式会社化する予定です。打ち合わせや商談をするときはいつもアンダーバーを利用しています。そして日本農販というのは「山の芋」という山形では珍しい作物の共同受注・販売事業を行う組合です。ヤマイモとは違いソフトボール大でごろっと丸く、すりおろせばもちのような粘り気と上品な味わい。関西の料亭や和菓子屋で高級食材として珍重され、収益性が高い作物です。

絶景遊休地の再生

酒田市がもつ遊休地を借り受け、再生・有効活用化に取り組んでいます。場所はアイアイ平田の周縁で標高は100メートル。庄内平野と日本海を望む見晴らしは抜群、区画整理されて道路がはしり、電気と水道も完備されて恵まれた環境です。ですが残念なことに、近年は作物が栽培されることはありませんでした。まず今年は土地の一部に山の芋を植え、農地として再生します。先日、趣旨に賛同した南東北クボタが無償で提供してくれた農業機械に学生が乗り、耕運を行いました。メディア4社に取材されるなど、注目の高さを感じています

アグリ”カルチャー”シティ計画

将来的には遊休地を単なる農地に再生するだけでなく、”一つの街”を創り出す計画を描いています。農業を中心に、農業から派生するさまざまな体験を提供します。

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自然のフィールドを活かしたアクティビティ(ドローンレース、ボルダリング、サバイバルゲーム)やショーイベント、農園ウェディング、農場体験、福祉サービス。世界各地の食材や地ビールがうまい飲食宿泊。都市部にあるベンチャー企業のサテライトオフィスと、地域住民が利用できるコワーキングオフィスを融合したワークスペース。企業のサーバーやメディア情報を保管するアーカイブ。起業をサポートするインキュベーションプログラムや、仕事のスキルアップに活きるセミナー・ワークショップ。デザイナーやクリエイターが創作物を生み出すデザインスタジオ・アトリエなどなど…。農場は比較的収益性の高い作物の栽培を行いながら、参画企業とともに研究開発を行いIT・オートメーション化を指向します。

未来の農業は文化をつくる

単純にワクワクしますよね、酒田にこんな場所ができたら。酒田も人口の減少と流出が勢いを増しています。若者は都会に憧れをもって上京。田舎に帰ろうかと思う世代も、「やはり仕事がない」「暮らしがつまらない」と二の足を踏んでいます。 そこで広大な遊休地を、収益性の高い農地に再生。同時に複合的なサービスを提供し、創造的な雇用を生む。「ここでの暮らしが楽しい」「こんな仕事もできるんだ」という声が地元から聞こえてくる世界を目指しています。未来の農業は農業にとどまらず、文化をつく ることができるほど可能性が広がっています。

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先日、鶴岡市で「農業革命3.0」というカンファレンスが開催されました。新石器時代に人類が初めて農耕を開始した時期を第1次、18世紀に起きた農業生産の飛躍的向上を第2次、そして近い将来起こるであろう農業の大きな変化を第3次として定義しました。農業を土台にして食・バイオロジー・エネルギーに取り組むという姿勢は、アグリ”カルチャー”シティ計画のコンセプトとよく似ています。日本初となる試みが、庄内2市で同時に動き出すというのはおもしろいですね。

■農業革命3.0
http://agri-revolution3.com/

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キックオフミーティング開催!

今後は庄内の専門家や企業、大学を交えて計画の青写真を描いていく予定です。でもまずは地に足を付けて農業に取り組むことが重要です。5月の作付に向けて、4月は農作業がめじろおし。そして本格始動に合わせて4月20日(水)18:00から、キックオフミーティングをアンダーバーで開催します。山の芋料理の試食や、なんと新メンバーの募集まで企画していますのでお楽しみに。

▼キックオフミーティング詳細はこちら
https://www.facebook.com/events/1536706289967475/

■writer's profile

Hiroki Araki

Hiroki Araki

荒木 洋樹

アンダーバー「朝の顔」。コンシェルジュとして平日午前に勤務する。また東京ドーム4個分の広大な遊休地を借り受け、一つの街に変える「カルチャーシティ計画(仮)」ディレクターを務める。

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