「吸収と発散の場」 – 高藤由貴さんの変化

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「コワーキング」という仕事場のスタイルが人・地域にどんな変化をもたらしていくのか。
シリーズの2回目となる今回は、東北公益文科大学の学生である高藤由貴さんにインタビューしました。高藤さんは、大学進学をきっかけに岩手県盛岡市から移住し、酒田市で生活する大学3年生です。

高藤由貴さんインタビュー

農業系のプロジェクトでデザインを担当する現役大学生

大学では観光まちづくりコースに所属しながら、地域福祉の講義も多く受けています。ゼミではご当地キャラクターにまつわる卒業論文を作成予定です。各地方に存在するキャラクターに興味があって、「ゆるキャラ」などの変遷や問題、地元の人の意見を調査し、日本のキャラ文化を追求したいと思っています。

いま注力しているのは、先日立ち上げた農業系プロジェクト(ベジラベルプロジェクト)。学生・社会人で構成された5人のメンバーとともに、「山の芋」という庄内地域産のブランド芋を生産・販売します。私は商品のパッケージデザインを担当しています。今年春の本格始動に向けて、現在イベントの企画や事業計画を策定中です。この事業は、公益大の学生に代々参画してもらう仕組みを考えているため、大学卒業後も社会人の立場で山の芋事業を進め、学生アルバイトのサポート役や広報・デザイン担当として活躍したいです。

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ネタを吸収する場所として

UNDERBARでは、普段イラストを描いたり、友達と一緒に講義の課題に取り組んだりしています。家でもできますが、一人だと飽きてしまう。隣で他の作業をしている人がいるから刺激になります。会員の皆さんは豊富なネタを持っていて、自分のなかの引き出しも増えた気がします。おかげでゼミの講義中に、アイディアを出せるようにもなりました。ここに通うようになってから、友達を誘って学外のお店に行くようになったりと積極的な性格になった気がします。もともとおしゃべりだったけど、話をするのがもっと好きになりました!最近は、山の芋事業の話し合いの場所として利用しています。

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UNDERBARで交換した名刺の数々。社会人とも活発に交流していることが分かります。

データでみる高藤さんの変化(2016年1月時点)

利用頻度 22回
知り合いの会員の数 27人
名刺の数 10枚
仲良くなった人 5人
相談した人 3人
プロジェクトを組んだ人 4人
参加したイベント数 6回
企画したイベント数 1回
FB投稿数 2本
読んだ本の数 4冊
失敗した回数 2回

イラストレーターとして仕事を受注

絵は得意でしたが、料金を頂くほどの自信はありませんでした。でもここに来るとみんながイラストレーターになることを後押ししてくれるんです。現在webサイトでイラストを公開していますが、作品のレビューをアンダーバーの仲間がしてくれますし、仕事依頼用のページを作った際には、webデザイナーの方にドメインのことなど相談に乗ってもらいました。好きなことを仕事にできて嬉しいです。

イラストレーターとして仕事を受けることになったきっかけは、ソーシャルランチのとき。イラストが描けることをPRしたときに「PCにもイラスト描ける?イラストの描かれたPCを見て、誰が描いたのか質問されたときに宣伝できるんじゃない?」と提案してくれました。本当にありがたいです。

イラストソフト「GIMP」の講座を開催

学生であまりお金をかけられないため、普段イラストを描くときは、フリーのイラスト制作ソフト「GIMP」を使っています。使い方を教えてほしい、という声をもらっていましたし、無料ソフトでも技術を駆使すればこのクオリティまで持っていけるんだ!と知って欲しくて(笑)。やりたいことに対して、みんな「いいね」って言ってくれますが、協力が少ないと実現するのは難しいです。アンダーバーは手伝ってくれる人が多いところがポイント佐々木さんが、機材の準備を手伝ってくれたり、講座のなかで質問してくれたりして、いろいろと助けてくれました。
参加してくれる人は必ずしも積極的なわけではないので、つい一方的に話してしまいがちでした。スケジュールの関係で1回の開催で終わってしまいましたが、イベントの集客方法や、講座で参加者にどう伝えたらいいか勉強になりました

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高藤さんが講師を務めたGIMP講座。なんと高校生も参加してくれました!

多ジャンルの関係がもたらすインスピレーション

もっと多ジャンルの、いろんな業種の人が来たらいいなと思います。音楽が本業の人は、ここでライブしてもらったり、メンバー募集をして、会員さんに紹介してもらったりも出来そう。いっそ、製造業や漁業関係の人など、一見「UNDERBARに来そうもない方」にも使ってほしいです。就職活動が始まる前に、職業インタビューのようなことをしても面白そう。ここならきっと、開放的な雰囲気なので働く人の本音や愚痴まで聞けそうですね。働き方に関して良い面だけでなく、悪い面も知りたいし、いろんな人と話すことで自己分析にもつなげたいです。メンバーが固定化しつつあるので、新しい顔と出会いたい。学生のなかでも、学年の幅を広げて1年生にも来て欲しいです。仕事場としてだけではなく、趣味を共有する場所でもあってほしいですね。

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UNDERBARに将来性を感じる点は、ジャンル超えた連携ができること。いろんな知識が集まっているので、困ったことがあったら、相談してみたらいいかもしれません。精神的にもスキル的にもアドバイスをくれるはずです。例えば、福祉医療の場合、人口減少など社会的な背景を考えることで、新しい解決策やアクションが見えたりします。自分では解決できない問題をここで話し合うことで、少しでも動けるようになったり、何かプロジェクトが発生して、各々が考えた解決策を実行に移せたりするかもしれません。

今後の目標は表現の幅を広げることです。「表現」は、自分の中から出てくるもの。UNDERBARでいろいろな話を聞き自分を深めていきたいです。
現実的な目標でいうと、GIMP講座の続編をやりたい!毎回参加してくれる人同士で、集まる時間を決めて一緒に作業できれば、イベントに来られなかった人も一緒に実践できそうですね。

インタビューを終えて

インタビューのなかでも、夢がどんどん膨らむ高藤さん。様々なアイディアを形にしていく上では、サポートしてくれる会員さんの存在が大きいようでした。夢を追いかけるとき、孤独と向き合うことが多くなりがちですが、応援し合う仲間がいれば、推進力がきっと大きくなるでしょう。UNDERBARはこれからも高藤さんを応援します。ということで、イラストの依頼がある方は、ぜひ高藤さんまでご連絡ください!

■writer's profile

Maiko Kumazawa

Maiko Kumazawa

熊澤 舞子

東北公益文科大学公益学部地域共創コース卒業。StartupWeekendYamagata第1回でチームリーダーとなり審査員特別賞受賞。在学中にアイディアを実現化し、空き家を活用したシェアハウスを設立、実際に住みながら運営を行った経験がある。現在、同大学庄内オフィス職員としてUNDERBAR立ち上げに従事しながら、地方の人や情報の拠点づくりを目指す。 Facebook

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