「Uターン当時の想像を超えている」 – 佐々木勇輔さんの変化

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「コワーキング」という仕事場のスタイルが人・地域にどんな変化をもたらしていくのか。
庄内にコワーキングスペースUNDERBARができてから5ヶ月、オープン当初から継続して利用されている佐々木勇輔さんに今回インタビューしました。
佐々木さんは遊佐町出身、UNDERBARを利用し始めてから大きく変化のあった一人です。現在はアンダーバーコンシェルジュとして運営にも関わっています。

佐々木勇輔さんインタビュー

新しい教育を目指し、3年前にUターン

大学進学を機に上京し、当時「考え方や知識を得て、それを言葉に落として、人と話をして、社会で動いてみて初めて、社会のことがわかってくる」と気づいた時がありました。そんな経験が子供の時からアクティブ・ラーニングという形でできたら、自分を含め、若い人がもっと自由に活発な社会になるのではと考えたことがきっかけで、新しいスクールの形を作りたいと思い、3年前にUターンしました。
現在は塾講師のアルバイトをしています。

起業の知識と、人との出会いを求めて

UNDERBARを利用する理由の1つは、起業の勉強です。自分で本を読んで、知識をつけています。本に沿って事業計画書を書いたこともあります。自分が購読してる本も持ってきて置いてます。本を読んだからってすぐに新しい行動に結びついたわけではないですが、モチベーションは高まっています。

でもやっぱり1番の目的は、刺激的な人との出会いですね。目標やゴールに向かってチャレンジしてる人を見ていると、自分もがんばろうと刺激になります
UNDERBARにいる仲間で高校の同級生の荒木くんはまさに、新しくビジネスやろうとしています。UNDERBARのWEBを作成している中村さんに関しても、クオリティ高いサイトを作る人を目の当たりにしたのは初めてでした。池田香さんも、床屋さんなのに毎週のようにイベントや勉強会に参加されていて、とても活動的だなと感動しました。ソーシャルランチで、アニメやオタク文化のことを語っていらして、引き出しの数が凄いなと思いました。

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佐々木さんが読んだ本の数々。起業関連書が多い。

生活ルートや心境の変化

以前の行動範囲は、家・アルバイト先・趣味のサッカーチームの3つの往復だったのですが、それにUNDERBARが加わり今は自分のホームのように感じています。

UNDERBARはひとつの社会だと思っています。他のコワーカーががんばっている姿を見ると、自分と比較できて、視野の狭さを感じたり、視点が偏っていたことに気づいたりして、ピリピリ刺激になります。それに、これまでは淡白な性格だったんですが、アンダーバーコンシェルジュとしての責任もあるのか、一人ひとりを大事に思うようになりました。他愛もない会話のなかにも、今まで考えもしなかったことに気づきがあって楽しいです。

データでみる佐々木さんの変化

知り合った人 44人(会員のなかで)
名刺の数 70人くらい
仲良くなった人 8人
相談した人 18人
参加したイベント数 14回
企画したイベント数 2回
FB投稿数 16本
読んだ本の冊数 9冊
失敗した回数 5回

アンダーバー内での仕事の発注

アンダーバーコンシェルジュを始めて肩書の入った名刺がちょうど欲しかった時期に、アンダーバーで知り合った公益大生の高藤さんはイラストレーターとしても活動していました。
今回のように発注することになったのは、ソーシャルランチ中に、ITコンサルタントの方や平尾先生が、高藤さんに仕事の作り方をアドバイスされていたのを聞いていて、「僕のを作ってください」と依頼することにしました。
高藤さんは学生ですが、仕事の話になると社会人顔負けの積極的な段取りや、丁寧なやり取りをしてくれて感動しました。

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高藤さんにデザインしてもらった名刺「似顔絵が特にお気に入りです。これ以上のデザインは考えられない。」とぞっこんの佐々木さん。

イベント「データでみる庄内」の開催

政府が提供している地域経済分析システム「RESAS」のデータを使い、庄内をデータの側面から分析する勉強会を開催しました。庄内がどういう地域だったかを知り直したいと思い開催しましたが、実際に企画してみると、たくさんの方に集まっていただき、自分と同じ興味をもった人がいっぱいいるんだなと驚きました。当日はプレゼン資料の準備不足を感じ、今後への課題が残ったことは良い経験でした。

次回は、参加者が主体的に考えてもらえるようにグループワーク形式で開催しようと思います。もしまとまった時間がとれたら、医療・農業など各テーマごとにデータをまとめて、庄内の状況がビジュアルで分かるような本を書きたいです。自分ひとりではなくて、アンダーバーに集まってる各専門の方に協力を募ってみるのもいいですね。

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社会を良くしたい人が生まれる場所に

自分にとってアンダーバーは、Uターンした当時の想像力を超えているんですよね。いろんな人が集まって、アイディアを出し会える環境や、自分のやりたいこと・思うことを発信して、お互い応援してもらえる世界があることすら知りませんでした。普段の生活では、職業など肩書上の関係性がありますが、その関係性を超えて、チャレンジする同志がつながれる・知り合いができることは新しい経験で、毎日が新鮮です。アンダーバーの存在に感謝します!

今後も、大規模な事業に携わってる人から、日常的な自分の仕事をする人まで、幅広い人に来てほしいですし、定期的にイベントで交流して刺激し合っていきたいです。社会を良くしたい・庄内を変えていきたい、という人がアンダーバーから生まれていけば嬉しいです。

自分も前に進みたいです。自分の夢に向かって賛同者を集めたいし、同時に起業仲間のプランを応援していきたいです。

インタビューを終えて

「いろんな人が集まってアイディアを出し合える環境、自分のやりたいこと・思うことを発信して、お互い応援してもらえる世界がある。」という佐々木さんの言葉。これこそアンダーバーが大事にしていることです。

佐々木さんは、チャレンジ意欲が強く恐れることなく行動されていて、アンダーバーにたくさんの刺激をもたらしてくれています。今回インタビューしてみて、改めてアンダーバーを契機に生まれた「変化」を実感することができました。この一つひとつの「変化」の波紋を地域の宝物として認識し、今後地域を動かしていく「うねり」となっていくよう、一つのHUBとしての役割をアンダーバーは果たしていきたいと思います。

■writer's profile

Maiko Kumazawa

Maiko Kumazawa

熊澤 舞子

東北公益文科大学公益学部地域共創コース卒業。StartupWeekendYamagata第1回でチームリーダーとなり審査員特別賞受賞。在学中にアイディアを実現化し、空き家を活用したシェアハウスを設立、実際に住みながら運営を行った経験がある。現在、同大学庄内オフィス職員としてUNDERBAR立ち上げに従事しながら、地方の人や情報の拠点づくりを目指す。 Facebook

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