「やりたいことに、踏み出すかどうか」 ー 小林大志さんの変化

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「コワーキングスペース」という環境が人・地域にどんな変化をもたらしていくのか。
シリーズの4回目となる今回は、2月に行われた起業イベント「Startup Weekend Yamagata」で優勝した小林大志さんにインタビューしました。普段スーパーで働く小林さんが、UNDERBARとの出会いのなかで何に気づき、どのように独特なプランを育んできたのか、その考えに迫ります。

小林大志さんインタビュー

自分を過小評価して仕事を選んでいた

酒田生まれ、酒田育ちです。高校時代は調理を学び、料理で身を立てるため上京しました。しかし3ヶ月で体調を崩し、地元に帰省。職場で言えば、レストラン・寿司屋・倉庫整理などいろいろと経験し、それから再び関東に行ってマッサージをしたり、工場勤務で静岡に行ったりと、ふらふらしていました。当時の職業選びの決め手は「自分でもやれそうかどうか」。自分を過小評価しながら消極的に仕事を選んでいたことに、長い時間をかけて気づきました。今は、やったことのないことに挑戦してみようと思っています
まずは、コワーキングスペースに通うことが挑戦でした。

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小林さんのワークスタイルのお供は、タブレットとお気に入りのマグカップ。

いろんな人に相談しながらやると上手くいく

UNDERBARでは情報収集や「きのこ検定(合格!)」の勉強をしながら、いろんな人の会話を又聞きしています(笑)。ここにいる人とビジネスの話をしていた時、ウォーレンバフェット(アメリカの資産家)の話が出てきました。名前だけは知っていても、どういう人か知らなかったので、自分で本を買って読んでみました。UNDERBARに通うようになってからこのように最近行動が早くなってきた気がしています。
UNDERBARに通い始めた理由としては、とにかく、いろんな人に会いたかったことです。物事を決める時は、いろんなことを知った上で決めたほうがいいと思います。特に私は一人で考えてしまうと、考えが偏ったり、独りよがりになってしまうタイプ。ここに通うなかで、いろんな人に相談しながらやると上手くいくということを体現できました。

UNDERBARは、オープンスペースだし、望めば何でも叶えられる環境だし、多様な知識が集まる、というところに将来性を感じます。自分の気持ち次第でどうにでもなる場所。来るだけでも変わると思います。とにかく来てみることですね。高卒で33歳の人でも、起業イベントで優勝できました。周りを見渡せば現役の大学生やフリーランスの人、起業して社長をしている人もいますが、そんな環境にいても自分は自分でやっていける環境ですだと思います。

UNDERBARにおける小林さんのデータ(2016年3月時点)

知り合いの会員の数 20名/会員65名
名刺の数 40枚
仲良くなった人 3人
相談した人 3人
プロジェクトを組んだ人 自分
企画したプロジェクト数 2つ
イベント参加 17回
イベント企画 2回
FB投稿 6回
読んだ本 5冊
失敗したこと まだ、小さな成功を積み重ねていく段階です。

起業イベントと出会い、決断と行動が早くなった

Startup Weekend Yamagataに初めて参加した際は、自分のアイディアで勝負したかったのですが、チームを組む段階で仲間が集まらず断念。2回目は、豪華な優勝商品(名誉会員として、UNDERBAR1年間無料パス!)を目指して参加しました。前回よりもやる気は燃えてました。なぜなら、1回目で楽しさを覚えたからです。Startup Weekend Yamagataは自分のアイディアを発表できる場だし、お互いにやる気を引き出し合える相乗効果があります。普通の会社なら、ひらめいたアイディアでも「今までどおりでいいよ」「それ本当に成功するの?」などと言われます。でも、Startup Weekend Yamagataはアイディアに対して「やめましょう」という人はいません。毒キノコですら、止める人はいませんでした(笑)
Startup Weekend Yamagataに参加して変わったことは、決断と行動が早くなったことです。普段の生活のなかでも、例えば美味しそうな料理を見たら、「作ってみようかな」→「作り方を調べよう」→「割りと簡単じゃん」→「じゃあ作ってみよう」とすぐ挑戦するようになりました。すると、結果が形になります。頭のなかで考えて予想することと、全く違うことが起きるんです。

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小林さんの採集したナメコ
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小林さんの採集したタマゴタケ

成功のハードルを下げて、小さな成功体験を積み重ねる

今年に入ってから毎月、プチ断食イベントを企画しています。きっかけは、平尾先生との雑談です。「先生、断食したことありますか?ここで断食やったら面白そうじゃないですか?」と話したら、先生は「いいですね!」と言ってくれました。平尾先生は会員の方含め、いろんな人に「やってみなよ」とよく言いますが、実際にやったことある人って、なかなかいないんじゃないかと思います。やる気の問題、踏み出すかどうかですよ。SWYで学びましたが、「やりたいことのある人が90%、それを口に出すは8%、実際にやる人は1%」なんだそうです。
失敗が怖い人もいると思います。例えば、10人集まるイベントを企画したのに、5人しか集まらなかったら、落ち込んで失敗だと思ってしまいます。とにかく小さくスタートして、成功のハードルを下げて、成功体験を積み重ねる、それができるのがUNDERBARです。

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小林さんの企画したプチ断食イベント。調理師免許をもつ小林さんの手料理で、断食の胃袋も回復。

酒田と自分の今後

酒田に住んでいる理由は、ここがふるさとだからです。東京に住み続けていたら、おそらく「キノコビジネス」という発想はなかったと思います。一方、まだまだ地元の人の考え方は閉鎖的。今までとおりのやり方に固執して、新しい提案を聞いてくれないことが多いように思います。たとえ大企業に勤めていても、いつ海外の会社に回収されるか分かりませんし、店舗が縮小したり、なくなってしまうかもしれませんから、平和ボケはしていられませんね。
これからは、自分が楽しいと思える仕事をしたいです。多少嫌なことがあっても耐えられるようなジャンルの仕事。私の場合は、山に行けば何かしら得るものがあって楽しいし、もし熊に襲われても、アウトドアを辞めたりはしないと思います。

インタビューを終えて

夢を叶える人に、条件はありません。インタビューのなかでは、共感できる言葉や想いも多く、どんな人にも成功のチャンスはあるのだと感じました。自分の弱さや周りの環境に言い訳をせず、UNDERBARで応援し合う仲間と機会を得ながら、ステップアップしていく小林さん。未開拓ゾーン・毒キノコビジネスへの挑戦が続きます。

■writer's profile

Maiko Kumazawa

Maiko Kumazawa

熊澤 舞子

東北公益文科大学公益学部地域共創コース卒業。StartupWeekendYamagata第1回でチームリーダーとなり審査員特別賞受賞。在学中にアイディアを実現化し、空き家を活用したシェアハウスを設立、実際に住みながら運営を行った経験がある。現在、同大学庄内オフィス職員としてUNDERBAR立ち上げに従事しながら、地方の人や情報の拠点づくりを目指す。 Facebook

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