庄内から発信する移住者の想い「こっちで生まれたかった」

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近年、地方で第二の人生を歩む若い移住者が増えています。おかげさまでUNDERBARにも、多くのUIJターン者に利用して頂いています。UNDERBARでコンシェルジュを担当している後藤由花さんもその一人。見知らぬ土地に移住して、人とどう繋がりをつくったのか、UNDERBARとの接点は?率直な意見を聞いてみました。

心地良い距離感で過ごせる場所

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2015年3月の結婚を機に、出身地である東京から、夫の実家がある酒田へ移住して1年が経ちます。庄内に移住してきた方々との交流会には毎回参加しています。そこでたくさんの方と知り合いました。今は夫よりも私のほうが、庄内に知り合いが多いのではないかと思います(笑)。

交流会には、もともと庄内出身でUターンの方もいれば、私と同じように首都圏からIターンした方、山形市などの内陸からミニIターンの方などもいます。さらに、定年後に移住を考えている方が、その日だけ遊びに来ることもあります。庄内ならではの料理を囲みながら、出身地のことなどを話して仲良くなっていくので、庄内を好きになるきっかけになるし、「今度あのお店行ってみよう」「あのラーメン屋好きだから一緒に行ってみよう」など、次の約束をすることもあります。「どこのスーパーで買い物するのか」など日常のこともいろいろ伺え、移住者として頼りになる場所です。

交流会をきっかけに自分の母親と同い年の方と知り合い、いっしょにカフェに行ったり、家族ぐるみで仲良くして頂いています。釣った魚をいただくこともあって、そういうのは嬉しいですよね。同世代じゃなくても仲良くなれるんだって気づいた経験でした。酒田での暮らしにはとても満足しています。

東京にはおしゃれな場所が溢れすぎていて、そういったところに出かけようとは特に思いませんでした。逆に庄内だと貴重に思え、行けるところ全部行ってみようと思っています。飲食店や産直、道の駅、温泉など、一人で行けるところはほとんど行ってますね。温泉のサウナで、よくおばちゃんたちの会話を聞いているおかけで、だいぶ方言にも慣れてきました。

私、飲食店やカフェの常連になるのが苦手なんです。お店の人に認知されるのが気が休まらないというか。これは勝手なイメージですが、「田舎の人って拒絶したり排除したり、初対面で根掘り葉掘り聞いたりするのかな」と思っていたところがありました。でも実際は、とても心地良い距離感で接してくれます。

教壇から生徒達に伝えたいこと

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東京で私立学校の教員として働いていた経緯で、現在は非常勤の教員をしています。生徒達は、「庄内には良いところがたくさんある」ということを自覚していないことが多いように思います。「東京から来ました」と生徒に言うと「凄い!いいな〜」と言われますが、「いやいや、私こっちで生まれたかったよ」と言うと「えー!?」と言われる。こっちがいかに恵まれているのか。足りないものもたくさんあるけど、そんなの大人になったらいくらでも都心に出て経験することはできます。東京生まれでは酒田生まれの方が愛している鳥海山のような存在の山を持つことはできません。機会があるごとに「故郷を愛せよ、自信を持て」と生徒たちに伝えています。

イベントをきっかけにUNDERBARへ

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もともと「読書をしたり作業をしたりする居場所が欲しい」という想いがありました。1人で出かけてはカフェに行って美味しいもの食べたり、そこで読書をしたり。でもそれでは同世代とも関わることが少なく、そこから何も広がらない。だから私にとってコワーキングスペースは有用な場所です。
正直、「IT」「起業」「コワーキング」といった言葉に対して私は気後れする部分がありました。「意識高い系の人が集まる場所なのかな。実際行っても何をすればいいかわからない」と。そんな時にUNDERBARで断食のイベントを開催しているのを見つけ、「それなら気軽に参加できそうだ」と初めてUNDERBARのドアを開けてみました。

実際にUNDERBARに来てみて、「職場や家庭とは気分を変えて作業したい時など、東京にいた頃から、もっとこういう場所を利用すればよかったな」と思いました。コワーキングスペースは図書館と違って、程よく静かで、会話もでき、飲食もできます。例えば主婦の人が家計簿をつけるでもよし、パソコン借りてネットサーフィンするでもよし(UNDERBARは貸出できるパソコンを2台用意してあります)。ファミレスやカフェで仕事をするのも限界がありますし、図書室以上のメリットがあります。また私が嫁いだのは教員の家系。同業種の人のネットワークが主になりがちです。視野が狭くならないように、外に出ていきたいと思っていますのでUNDERBARは一つのきっかけとして重宝します。

今後コンシェルジュとしてUNDERBARをもっともっと開かれた場所にしていきたいです。「一見さん」でも来やすい雰囲気が大事だと思います。来たときに、疎外感を感じずに「ふとした時に寄ってみよう」と思える場所であって欲しいです。

「移住してきたからこそ見えるものや、外に伝えられることがたくさんある」と後藤さんは語ります。地域を俯瞰して見たときに、「ここだけ」のものの素晴らしさに気づくことも多いのではないでしょうか。結婚、子育て、仕事、様々なライフステージの皆様が充実した日々を過ごせるようUNDERBARは応援しています。一人でも多くの方が機会に出会い、仲間とつながり、挑戦できるような場になれれば幸いです。

■writer's profile

Maiko Kumazawa

Maiko Kumazawa

熊澤 舞子

東北公益文科大学公益学部地域共創コース卒業。StartupWeekendYamagata第1回でチームリーダーとなり審査員特別賞受賞。在学中にアイディアを実現化し、空き家を活用したシェアハウスを設立、実際に住みながら運営を行った経験がある。現在、同大学庄内オフィス職員としてUNDERBAR立ち上げに従事しながら、地方の人や情報の拠点づくりを目指す。 Facebook

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