【インタビュー編】アパレル起業したい学生がFUN★Kの佐野圭さんに会いに行く

2017-01-17 / by Yuki Nakamura 
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東北公益文科大学学生の本木君、松井さんと酒田のアパレルショップFUN★Kを訪ねた後編記事。(前編の【Tシャツ工房見学編】はこちら)どうやってお店を始めるのか、日々何を考え行動しているのか。20代になったばかりの2人と40代の佐野圭さん。意欲的な3人の言葉が交錯します。

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FUN★K 佐野圭さん
2010年7月、地元酒田市平田地区に店舗兼住居となる建物を新築し、妻と子供2人と共にUターン。1階で洋服を販売し、2階のラウンジでこだわりの珈琲を提供するアパレルショップFUN★Kをオープン。7年目を迎える2016年にはオリジナルプリントTシャツを作る工房も起ち上げた。
https://www.facebook.com/FUN_K-179210335434154/
(本木君)お店を始める時は、どうやって始めればいいのですか?

お店を始めたいのであれば、まず仕入れのルートとか、必要なことを書き出していくのがいいと思います。それを分析していって、分からない事にぶちあたったら人に聞く。

ランニングコストをどこまで下げられるかも重要です。個人でやる場合、生活費とか家賃とかもランニングコストになるので。損益分岐点をどれだけ下げれるか。そこをしっかり考えて仕入額がきまります。無理な仕入れはしない。

後は、「売れるのか?」ですよね。どんな人に売れるのか?売れなかったらどうしよう?実際はやってみないと分からない。始めてしばらくは軌道修正です。自分もまさかシルクスクリーンプリントTシャツの機械を買うなんて、去年までは全然思わなかったですから。

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(松井さん)私はこれから就職活動を始めるのですが、いろんなことに興味がありすぎて・・・。でも最終的には地元秋田に戻って来たいと思っています。秋田が好きだから。

戻る前提で道を選ぶのもいいですよね。でも、ちゃんとしないと戻ってこれない。自分で決めたのであれば、がんばれるのであれば、最後までがんばって身につけたものを持って戻ってきたほうが、地元でも面白いことができます。

僕も元々地元に戻ってこようと思って東京にでました。僕が東京に出た当時は「裏原ブーム」の時代で、ここで働いていればなんとかなるだろうと思っていたけど気づいたら何もなかった。仕入れルートもお金も何もない。25、6歳から真剣に考え出し、そこから10年かかりました。

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(本木君)僕は、誰もやっていないことを地元上山(かみのやま)でやりたいんです。小さい時から負けず嫌いで。中3くらいで服に興味がでてきて、人と違うものを着たいと思い始めました。服がきっかけで、「人とは違う」ことをやりたいと思い始めたんです。

「誰もやっていないこと」面白いですね!でも、それって大変っすよ。誰もやっていない林を畑に変えるような大変さがある。僕は最近「脱カテゴライズしよう」って言っているんです。「俺服屋だから」と自分を小さいカテゴリーにくくらないほうがいい。服屋でも農家の手伝いしてもいいと思うんです。ぶどうの袋掛けとかやってみてはじめて、ぶどうの価値が分かってくる。これなら1000円でも高くないなとか。カテゴリーにハマってしまうほうが楽なんですけどね。

例えば「デザイナー」っていってもwebデザインから服のデザインまで幅広いし、ファッションの仕事でも服を直す仕事や、靴の職人の仕事にしても、いろんな仕事がある。困っているところに答えられればお客さんがいるんだと思います。

(本木君)「誰もやっていないこと」は大変かもしれないけど、その体験自体が楽しいし価値があるんじゃないかなと思います。

いいですね!若いって可能性しかない!最低限のランニングコストがまかなえれば、自分のこと信じたほうがいいと思います。人に信じてもらうより自分で信じたほうが早い。でも探すとやってないことって以外とないんですよ。でもそれを知るのも楽しいから、行動したほうがいいっすよ!

常に前を見ている3人の会話を聞いていると、私自身、これから商売を始めるという状況も重なって、今の自分に刺さること、勇気づけられること、戒めにしたいと思うことなどたくさんの学びがありました。「これからやりたい」学生と「やりたいことを軌道にのせ更に進化を続ける」佐野さんの出会いは、どんな化学反応を起こしていくのか。今後が楽しみな師走のひと時となりました。

■writer's profile

Yuki Nakamura

Yuki Nakamura

中村 雄季

埼玉県出身。大学を卒業後都内大手デジタルマーケティングエージェンシーでWEBディレクターとして勤務。2013年、自然に寄り添ったライフスタイル・社会経済の構築を実践するため山形県庄内地方へ移住。現在農家として遊佐町で70aの砂丘畑の耕作、及びFUN MORE DESIGNとしてWEBサイト構築・編集・ライティング等に従事。  http://funmoredesign.com  Instagram

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