【Tシャツ工房見学編】アパレル起業したい学生がFUN★Kの佐野圭さんに会いに行く

2017-01-16 / by Yuki Nakamura 
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2016年の東北公益文科大学の学園祭、アンダーバーの隣スペースでTシャツを作って販売していた学生を覚えているだろうか?東北公益文科大学2年生の本木祐太君と3年生の松井千佳さんだ。アパレルで起業するためのファーストステップとして、まずは学園祭でTシャツを販売してみようと行動したのだ。そんな彼らに是非会って欲しいと思っていた人がいた。酒田市平田地区でアパレルショップFUN★Kを経営する佐野圭さんだ。佐野さんに会えば何か化学反応が起きるのではないか。本木君、松井さんと共にFUN★Kを訪ねた様子を【Tシャツ工房見学編】と【インタビュー編】2回に分けてお届けする。

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FUN★K 佐野圭さん
2010年7月、地元酒田市平田地区に店舗兼住居となる建物を新築し、妻と子供2人と共にUターン。1階で洋服を販売し、2階のラウンジでこだわりの珈琲を提供するアパレルショップFUN★Kをオープン。7年目を迎える2016年にはオリジナルプリントTシャツを作る工房も起ち上げた。
https://www.facebook.com/FUN_K-179210335434154/

7年目、新たな挑戦としてのTシャツ工房

「朝8時半か9時から、夜12時1時まで仕事してる。午前中Tシャツやって、午後からお店やって、夜またこっちきてやってる。”ブラック”っすよ(笑)。でも楽しいっすよ。自分で決めたことだから。」そう語りながらTシャツ工房を案内してくれているのは、FUN★K店主の佐野圭さんだ。佐野さんはお店をオープンして7年目の2016年、ショップ近くの古い民家を新たに借り、シルクスクリーンプリントTシャツの工房を起ち上げた。作るTシャツはオーダーを受けたり、自分の店で販売したりするそうだ。

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シルクスクリーンプリントTシャツの作り方って?

シルクスクリーンプリントは、要は版画だという。まずは版作り。メッシュ状になったナイロン生地に感光乳剤を塗り、感光させると乳剤が固まってメッシュ生地の穴が塞がる。感光させる時にデザインを黒で印刷した紙を重ねると、黒い部分は光が当たらず乳剤が固まらないので、乳剤を水で洗い落とせる。これが版になる。版ができたらTシャツに版をセットしてインクを押し付ける。メッシュ状の部分だけインクが通り、プリントTシャツが出来上がるという仕組みだ。

工房の機械は全てどっしりと重厚感のあるものだが、作業プロセスは一つ一つが想像以上に手作業で、初めて見た私には驚きだった。

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版作り。メッシュ状のナイロン生地に感光乳剤を塗り、感光させる。

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プリント機に版とTシャツをセットする。

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スキージーという道具でインクを引っ張っていく。メッシュ部分の穴からインクが通りTシャツにのる。

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最後に160度の温度でインクを乾かして完成。

今の時代にモノを作って売るということ

佐野さんは言う。「原点回帰です。必要な分だけ、頼まれた分だけ作る。いらない分は作らない。アメリカはショップの奥とかでこうやって作っているからかっこいいTシャツがいっぱいあるんですよ。DIY精神ですね。一方で最近は、機械化、大量生産で味気ないモノもたくさん溢れていますよね。」

そう、今の世の中には「いらない分」が溢れすぎている。「いらない分」=「売れないモノ」はセールなどで安く売りさばかれる。「消費者」は安いからと購入し、大事にしないで捨ててしまう。そこまで思いを巡らせることができれば、「安い」ものを見つけた時に単純に喜んではいられなくなる。

「セールにしなくても、ちゃんと売る。そして次のものを作る。」お店に置いている商品一点一点に想い入れを持って愛している、佐野さんの言葉が印象に残った。

デザインはphotoshopやIllustratorで簡単なものはやっているし、Tシャツの営業もやっているそうだ。営業なんてこれまでやったことなかったが、攻めれるから面白いという。FUN★Kをオープンして7年目。着実に進化を積み重ねてきた佐野さんの話は全て自分の経験に基いているので面白い。合わせて【インタビュー編】もお読みいただきたい。

■writer's profile

Yuki Nakamura

Yuki Nakamura

中村 雄季

埼玉県出身。大学を卒業後都内大手デジタルマーケティングエージェンシーでWEBディレクターとして勤務。2013年、自然に寄り添ったライフスタイル・社会経済の構築を実践するため山形県庄内地方へ移住。現在農家として遊佐町で70aの砂丘畑の耕作、及びFUN MORE DESIGNとしてWEBサイト構築・編集・ライティング等に従事。  http://funmoredesign.com  Instagram

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